心を育てる道 鈴木鎮一先生

永い人間の歴史は常に争いの絶えない地上の絵巻物でありました
人は常に平和と幸福を望みながら その生活はその逆の道をたどっていることを思わないではいられません
平和と幸福は人の心の中にあるものであって他にこれを探し求めたとて見つかるものでは無いようです
感謝の心を育てられた者は その心の分だけ幸福と平和を与えられた者で
不満の心を育てられた者は その心の分だけ不幸と不和を与えられた者だと思います
親が子供を幸福にしてやりたいと思うならばいろいろな幸福と平和の心の素となるものを育てることこそ 良い贈り物をすることであって 財産や子供の欲しいものを与えてやることに比べて いかに価値あるもの与えることのできる親であるかを思うのであります
子供たちのいる前で 親が自分たちの不満や他人への誹謗を話す事は 子供たちに不満や誹謗を教え育てている育成訓練であって こんな心を子供の中に育てる事は いかに子供たちを不幸な人間に育てつつあるかを 思わねばならぬと思います
人々はいろいろな心を それぞれの育て方によって作っておきながら 育てられた子供のその心は生まれつきの心だと考えています
環境が育てたものだ しかもその中で1番強力な原因は親自身であるという反省を持つ人々は実に少ないように思われます
すばらしい勢いで育っていく乳幼児時代を私どもは知らねばならぬはずであります
理屈がわかる年頃には もうすでに人の心の根底となるべきものが育てあげられているわけであります
この時代までの心の育て方がいかに重要であるかを思うにつけ その道その方法の細かい研究こそ 私どもの欲しいものであります

私が大変尊敬致します鈴木鎮一先生が1949年に書かれた記事です
今月の機関紙に再び取り上げられました
約70年前にすでにこういう教えを鈴木メソードで学ばれるお母様方に 分かりやすく教えて下さいました
私ももう一度この教えをしっかり読み
子供達と接し そして 毎日を感謝の心ですごしていこうと思います

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