赤ちゃんは毎日繰り返し耳にしている言葉を､いつのまにか話せるようになります｡
それを誰も特別なこととは思いません｡
お父さんお母さんがていねいに､よく話しかけることで､言葉が話せるようになり､
たくさんの言葉を身に付けていきます｡
それは赤ちゃんにとって､十分刺激を受ける､恵まれた環境といえます｡
この習得法は､大人も同じことがいえます｡
赤ちゃんのときのように､なんでも素直に受け入れようとする気持ちが上達のはじまりです｡

大人は､いままで生きてきた年数だけ母語だけしか話せない､他語はむつかしいと自分で決めつけてしまい､新しいものを受け入れることをいやがったり､恐れたりしてしまいます｡
そのときにｽｽﾞｷ･ﾒｿｰﾄﾞで学ぶことで､赤ちゃんのときのように､素直に自然に弾けるようになっていく自分に気づいて行くでしょう｡

母語(ぼご)とは､幼児が最初に覚える言語のことで､第一言語ともいいます｡
これまでは母国語という表現が一般的でしたが､最近の研究で必ずしも言語が国家と結びつくものではない､という考え方からｽｽｷ･ﾒｿｰﾄﾞでは母国語をすべて母語と表記するようになりました｡